舞台は春秋戦国時代の中国。下僕出身の少年、信(李信)は、中華統一を目指す若き日の始皇帝・嬴政(えいせい)と心を通わせ、理想を胸に「天下の大将軍」への道を駆け上がっていく。熱い物語が読者を魅了し続け、『週刊ヤングジャンプ』での連載は17年目に入った。
原泰久氏が『キングダム』を描き続ける原動力はどこにあるのか。
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──具体的にはどんな工夫を?
他国との戦争を中心に物語が進むので、戦いの内容がかぶらないよう気をつけています。黒羊丘の戦いで描いた「丘取り」や「ジャングルでの戦闘」は、それ以降の物語では極力避ける。一方、先々大きく使いたいものは温存します。秦が趙を攻める朱海平原の戦いは軍の食糧問題を大テーマの1つに据えたかったので、それ以前は意識的に「兵糧戦」を描かなかった。キャラクター同士のバランスも大切にしています。中略
蒙驁(もうごう)、王翦(おうせん)、桓騎(かんき)の3人は物語の中に効果的にキャラクターを配置できた例です。
名家の当主でありながら大王から裏切りを警戒される王翦、野盗の首領からのし上がった桓騎、対照的な2人を従える、穏やかなおじいちゃん然とした蒙驁。残酷な行為をいとわない、という設定の桓騎が読者の人気を得たのは意外でしたが。
──長期にわたる連載で、思い入れのあるシーンは?
全身全霊を尽くして描いているので、「全話、全シーンに思い入れがある」と言いたくなってしまう。ただ、少し異質な印象が残っている場面を挙げると、嬴政とその強大な政敵、呂不韋(りょふい)が繰り広げた「舌戦」ですね。
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■デジタル全盛の時代でも「手描き」にこだわる
デジタル全盛の時代ですが僕は今も原稿は手描きで、群衆や戦場の全景には毎度苦労します。アシスタントさん8人体制でやっと回っているような状況。 1週間がほぼそれだけで終わってしまう。今は連載以外の仕事も増えているので本誌連載を休載する週もありますが、つねに何かしらの仕事をしている感じです。
デジタルに移行した漫画家がアナログに戻ってきた例を知らないし、『週刊ヤングジャンプ』の作家も9割以上デジタルで描いているそうです。漫画を描くハードルを下げ、作家の負担を軽減する技術の発展は大いに歓迎すべき。完全に好みの問題ですが、やっぱり僕は手描きにこだわっていきたい。少なくとも『キングダム』は連載を終えるまでアナログを貫きます。
全文はソースをご覧ください
https://toyokeizai.net/articles/-/625744
色々凄いな
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Source: 最強ジャンプ放送局 – キングダム